熱中症対策
まだまだ暑い日が続きますので、熱中症対策について。
熱中症対策に首の後ろを冷やすと良いとよく言われます。
汗だくのときに、冷たいタオルなどで首もとを冷やすと、とっても気持ちが良いですよね。
ドラッグストアやスーパーなどにも、暑い時期には”ひんやりタオル”や”首用のアイスノン”などが列に並んでいるのをよく見かけます。
”熱中症対策に首の後ろを冷やすと危険である”。
なぜ熱中症対策に首の後ろを冷やすのが危険なのか。
首には、脳へ流れていく大切な血管があります。首の後ろには特に大事な血管があり、そこを急激に冷やすことで血管が収縮して血流が悪くなる恐れがあります。血流が悪くなると、脳への血液循環が悪くなり、熱中症の初期症状ようなめまい、たちくらみ、ぼーっとするなど症状が現れます。
さらに怖いことが汗に関することです。
首の後ろを冷やすと、神経を伝って寒冷刺激が起きて汗が止まります。
汗は体温調節をするための生理現象にも関わらず、首の後ろを冷やすと脳は”熱くないんだ!汗は出さなくていいな!”と勝手に判断してしまいます。
そうすると、本当は体内の熱を発散させたいのに、身体に熱がこもってしまうのです。炎天下や暑い部屋の中で、ずっと首の後ろを冷やす行為は非常に危険だといえます。
また、クーラーをかけてない暑い部屋の中で、首用アイスノンをつけて寝るのは非常に怖いことです。寝る時には、おでこを冷やした濡れタオルが良いですよ。
正しい知識で首の熱中症対策をとろう!
これまでの説明で、外気温が高い環境下で首の後ろを急激に冷やすことはとても危険だということがわかっていただけたかと思います。では、首に対して、どういう熱中症対策が良いのかご紹介します。
①冷やす場所は首の後ろではなく首の横
暑さでぼーっとする、汗が止まらない、などというときには、首の後ろではなく、横を冷やすと良いです。首の左右斜め前に太い血管(頸動脈)がありますが、ここを冷やしてあげることで、体温調節がうまくいきます。
②濡らしたタオルレベルのひんやり感がベスト!
急激な冷却は危険ですが、水でタオルを濡らしたひんやり感のレベルであれば、刺激も少なく、体温調節が可能で効果的。
以上のことを注意しながら、首の熱中症対策をやってみてくださいね。